退職を漠然と考えてはいるものの、その判断が良いか悪いか分からずあと一歩を踏み出せない状態になっていませんか。
考えがまとまっていないのに勢いで上司に退職を切り出したものの、面談の後に上司に説得されて退職を取り下げてしまう人が世の中に大量発生しています。
そこで、あなたが今退職を決断すべきところにいるかどうかをなるべく客観的に分かるように、私がかつて退職前に実践した「退職すべきか判断する方法」をまとめてみました。
読後には退職を決断する、若しくはもう少し頑張ってみる、のどちらかに心が整理されているはずです。
退職すべきか判断する方法を3つ紹介
早速ですが私が実際にやった「退職すべきか判断する方法」を3つ紹介します。
退職すべきか判断する方法3選
・辞めたい理由と辞めたくない理由を書き出して現状を把握する
・仮に辞めたと想定して不満点が解消するか考えてみる
・世間一般の退職理由と自分の不満点を比べて判断する
この3つは実際に私が退職を判断するか迷っていた時に参考にした方法です。
一つの方法だけでは偏る場合があるので、3つともやった方がより合理的な結論を導きやすいです。
辞めたい理由と辞めたくない理由を書き出してみる
最初に紹介するのは、ノートなどに辞めたい理由と辞めたくない(辞められない)理由を書き出し現状を冷静に把握する方法です。
この書き出す方法は、退職すべきかどうか判断する方法というより自分の現状を客観的に知るための前段の方法と考えて下さい。書く前より、書いた後の方が整理されて頭がスッキリするはずです。
例えば下記のように書き出してみます。
辞めたい理由
・給料が低い
・上司が嫌い
・適性が無い
・残業が多い
・将来性が無い
辞めたくない理由
・収入が無くなる
・転職活動が面倒臭い
・退職を切り出しにくい
この場合、数で言えば辞めたい理由の方が多いので一見すれば辞めた方が良いとも考えられます。
ただ、辞めたくない理由の「収入が無くなる」は普通の人からすれば一大事ですよね。種類で言えば1種類ですが、重いのです。収入が無くなるのが嫌だから辞めたい理由が幾つあろうとも辞められないのはよくあることです。
- 理由の数だけでなく重みも加味して考える。
逆に言えば、「収入が無くなる」のが辞められない大きな理由ということが分かるので、「収入が無くなる」ことを解消してしまえば辞めることができるようになると考えることができます。
簡単に言うな、と言われるかもしれませんが、例えば転職先を見つけてしまう、副業を始めて本業以上に稼げるようにする、一旦実家に帰って脛をかじる、ヒモになる、など考えてみると色々あります。思考を柔軟にしてみて下さい。
「収入が無くなる」を解消するには
・転職先を見つける
・副業を始めて本業以上に稼げるようにする
・一旦実家に帰って脛をかじる
・ヒモになる
このように、実際に書き出すことで客観的に状況を把握でき建設的に思考できるようになりますので一度やってみると良いでしょう。
書き出し作業は期間を置いて複数回やった方が良い
書き出し作業の注意点を述べておきます。
この作業は1回だけだと内容に偏りが生じる可能性がありますので複数回やって下さい。
気分が落ち込んでいる時と、気分が良い時では書き出す内容に差異が出る場合があります。
期間を数日とか数週間程度空けて3回ぐらいやってみてください。その平均値を取ればより客観的な結果になるはずです。
辞めたくない(辞められない)理由を解消すれば辞められる
何度も言いますが、辞めたくない理由を解消してしまえば辞めることは可能になります。
ズルズルと「辞めたいけど辞められない状態」で仕事を続けても正直良いことないです。
辞めたい理由を解消できることは難しいことが多いため、次の一手としては辞めたくない(辞められない)理由を潰していくことが自分の人生を変える第一歩となります。
それすらできないなら、嫌な会社に出勤し続けるしかないです。
仮に会社を辞めたと想定して問題点が解決するか考えてみる
次に紹介するのは、仮に会社を辞めたとシミュレーションしてみて、不満点が解消するかどうか考えてみる方法です。
辞めて不満点が解消するのなら前向きに退職を考えた方が良いし、辞めても解消しないなら会社に居続けるという結論が出せます。
例えば給料に不満がある場合、あなたのスキルで転職して給料がアップするのかを調べます。この場合は転職エージェントなどに相談したら的確な給料相場が分かるはずです。給料がアップする見込みがないなら辞めるべきではないです。
転職の相談なら、無料でカウンセラーが付いてくれるところがありますので紹介しておきます。ポジウィルキャリア
他にも、職場の人間関係は転職により一旦は解消されるとは思いますが、なぜ人間関係に問題が生じているかの原因もよく分析する必要があります。あなたのコミュニケーション能力に原因があるのであればどこに行っても同じ結果を生む恐れがあるからです。
人間関係そのものが嫌いなら人とあまり関わらない仕事にするとか、在宅ワークを検討するなど、次の解決策が見えてくるはずです。
会社を辞めずとも解消する方法が無いかもよく考えるようにして下さい。人間関係に不満を持っているのであれば異動を願い出る等、いくらでも対処法があります。
世間一般の退職理由と自分の不満点を見比べて判断する
三つ目の方法は、世間一般の退職理由と自分の不満点を見比べるというものです。
あなたと世間一般の人は同じ人間です。統計学的に世間一般の退職理由に自分の退職理由が当てはまるのなら単純に考えればあなたの不満点は退職するに値すると考えて間違いではないという思考方法です。
当たり前と言えば当たり前の思考方法に思われるかもしれません。
ただ、退職を考え出すまで追い詰められている人は周りが見えてない可能性がありますので
世間の考え方という一つの指標を取り入れることで冷静に自分の状況を見直すことができます。
とりあえず世間一般の退職理由ということで有名どころのサイト3つから退職理由(本音)ランキングを引っ張ってきました。
マイナビ
1位:給与や福利厚生が良くない
2位:職場の人間関係が良くない
3位:休日や残業時間などの待遇が良くない
4位:仕事内容にやりがいを感じない
5位:会社に安定性、将来性がない
リクナビ
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった
2位:労働時間・環境が不満だった
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった
4位:給与が低かった
5位:仕事内容が面白くなかった
識学総研
1位:給与が低い
2位:労働時間や労働環境などの条件が悪い
3位:職場の人間関係が良くなかった
4位:会社の安定性や将来性に不安がある
5位:仕事の内容にやりがいを感じない
ざっと見てみるとサイトによって若干の順位の違いがありますが共通点が見られることが分かると思います。世間一般の退職理由はこの5個がほとんどということです。
世間一般の退職理由
・給料や福利厚生などの待遇面
・長時間労働などの労働環境
・職場の人間関係
・仕事のやりがい
・会社の将来性・安定性
一般的に不満点が一つぐらいであれば人間耐えられるものです。二つ以上該当してくるとシンドくなってきて日々のストレスによる自覚症状が顕著に表れるようになります。三つ以上当てはまる場合はそれ以上の出勤は困難です。
退職理由は1つなら耐えられる。
2つだとちょっとシンドくなる。
3つ以上だと勤務を続けるのが困難になる。
まとめ
以上にて、退職すべきか判断に迷った場合の解決策3種類を紹介しました。
私が強くお勧めするのは物事をシンプルに考えるということです。不安点や不満点を考えると頭の中がこんがらがってしまいますが、それらを紙に書き出し、整理して下さい。そして深呼吸しながら冷静に考えることです。
また一番考えなければならないのは、会社に居続けることで精神的に追い詰められてしまうことです。眠れないとか、吐き気、下痢、急に涙がでるなどの症状が続くようであれば心療内科を受診してみて下さい。
当記事の要約
・世間の退職理由と自分の不満点を見比べて合致点が多いかで判断してみる
・仮に会社を辞めることで問題点が解消するか考えてみる
・辞めたい理由と辞められない理由を書き出して分析してみる
・辞められない理由を解消すると退職に向けて大きく前進する
・退職自体が面倒に感じているなら即日退職や退職代行も考えてみる
退職が面倒なら自力即日退職か退職代行業者に依頼する
もし退職が面倒で一歩踏み出せない場合は即日退職を実行するか退職代行を利用するのも手です。それぞれの記事も書いてますので読んでみて下さい。
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