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みんな退職代行使ってるの?普及率を調査してみた【2021年版】

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退職を決意した人の中には退職代行を使いたいとは思っているものの、実際に使うかどうか迷っている人は多いと思います。

そんな人のために他の退職者達がどのくらい退職代行を使っているか、普及率をデータで示してみます。

退職者の多くが退職代行を使っているのであれば、退職代行に対する抵抗は少なくなる気はしませんか。

ということで早速解説していきます。

※当記事のデータは日本労働調査組合様と退職代行のトリセツ様から引用させて頂きました。

引用元サイトと調査サンプルについて

まず引用元サイトと調査サンプル詳細を知らないと何とでも言えてしまうので各サイトの調査範囲等々を記載しておきます。

引用元は下記の2サイトです。

・日本労働調査組合

・退職代行のトリセツ

日本労働組合は523名と調査サンプル人数まで出ています。

統計学的に正確な結果を出すための調査サンプル数は2,000人から3,000人は必要と言われてますので523名というのは少ないと言えば少ないです。

ただまあニッチなアンケートなので仕方ないでしょう。
正確とまでは言えませんが参考になる数値と考えます。

日本労働調査組合
調査名:退職代行サービスに関するアンケート
調査対象:20~39歳で会社員の男女523名
調査地域:全国
調査期間:2021年4月1日~2021年4月2日
調査方法:インターネット調査

退職代行のトリセツのデータは調査期間しか分かりませんでした。
信憑性はなんとも言えませんが、出ている数値はやけに具体的なので一旦信じることとします。

先ほども言いましたが未だニッチな分野ですので、さらに数年経ったらより具体的な数値が出てくるのではないでしょうか。

退職代行のトリセツ
退職代行サービス利用者統計調査期間:2020.06~2021.04
調査対象:実際に退職代行サービスを利用した利用者

そもそも退職代行業者はいつから現れたのか

今現在は100社近くサービスが存在しているものの、そもそもは弁護士が片手間で受任するのが一般的でした。

そんな折、2017年にEXIT社が「退職代行」を開始し、それがNHKの番組「クローズアップ現代」に取り上げられ爆発的に認知度を上げて今に至ります。

今では弁護士各事務所も退職代行に力を入れているような状態です。
退職代行は確実に需要があるわけですね。

退職代行サービスはどのくらい知られているか

では早速データを見ていきます。

まずは退職代行サービスがどの程度世の中に知られているかの調査結果です。

退職代行サービスの認知度

知っている 63.9%

知らない 36.1%

(日本労働調査組合)

知っている人がやや多いですね。

日々退職のことばかり考えている私からすると40%近くも退職代行を知らない人がいるのだなと少々驚きました。

まあ、テレビコマーシャルで大々的に放映している会社もありませんから、こんなものなのでしょう。

退職代行サービスを使おうと思っているか

次は退職の際に退職代行サービスを使うかどうかというアンケートです。

退職代行サービスの利用見込み

使う予定はない 55.3%

使うかもしれない 24.9%

使う 19.8%

(日本労働調査組合)

 

「使うかもしれない」と「使う」を合わせて44.7%が退職代行の利用に対して前向きです。

「使う」がほぼ20%ですから、今後退職に際して最低でも5人に1人以上は退職代行を使うとも読み取れます。

自分や周囲の人で退職代行サービスを使ったことがあるか

次のアンケートは、これからの予定ではなく実際に自分や周囲の人が使ったかどうかのアンケートです。

自分や周囲の人は退職時に退職代行を利用したか

・使ったことは無い 67.3%

・同僚や知人が利用 15.0%

・自分で利用した 17.7%

(日本労働調査組合)

自分や周囲の人で32.7%が退職代行を実際に使ったという回答です。

現在の日本の年間退職者数が700万人ですからそこに単純に当てはめるとざっくり1年で200万人が退職代行を使っていることになります。

ただこの700万人は定年退職者なども含まれているので正確な数値にはなりませんので
幅をみて恐らく年間100万~200万人程度が退職代行を使っていると考えられます

3~4人に一人は退職代行を使っている計算になります。これを多いと捉えるか少ないと捉えるか。少なくとも退職代行の市民権は得られていると言えるデータではないでしょうか。

年齢別退職代行サービス利用者ランキング

お次は退職代行のトリセツの年齢別退職代行利用者アンケートの結果です。

 

年齢別退職代行利用者ランキング

1位 20代前半(20歳~24歳) 40.3%
2位 20代後半(25歳~29歳) 27.0%
3位 30代前半(30歳~34歳) 13.3%
4位 10代後半(15歳~19歳) 6.7%
5位 30代後半(35歳~39歳) 5.8%
6位 40代前半(40歳~44歳) 4.0%
7位 40代後半(45歳~49歳) 1.8%
8位 50代後半(55歳~59歳) 0.9%
9位 60代前半(60歳~64歳) 0.2%

(退職代行のトリセツ)

圧倒的に20代前半の、それも入社して1~2年目が多いです。まだ社内で地位も発言権も無く言い出し辛いから退職代行を使う人が多いのかもしれません。

そうなると10代後半が6.7%とかなり低く矛盾してくるのですが、10代後半だと退職代行を使うお金すら無いとか親などが代理で電話しているケースが多いのではと推測します。

それ以外の年齢では右肩下がりで利用率が下がっていきます。

雇用形態別 退職代行サービス利用者ランキング

続きまして雇用形態別の利用者ランキングです。

雇用形態別退職代行サービス利用者ランキング

1位:正社員(69.9%)
2位:パート・アルバイト(社保なし)(10.7%)
3位:パート・アルバイト(社保あり)(6.6%)
4位:契約社員(6.0%)
5位:派遣社員(4.4%)
6位:業務委託(1.6%)
7位:公務員(0.5%)
8位:その他(0.2%)

(退職代行のトリセツ)

ほぼ7割を占めるのが正社員です。2位3位のパート・アルバイト(社保有無含め)17.3%を大きく突き放しています。

パート・アルバイトの人は可処分所得の関係から退職代行に依頼しにくいこともあるとは思いますが、正社員だと会社がなかなか辞めさせてくれないという事情が見え隠れします。

公務員がかなり少ないのは、雇用関係の法律が民間企業と違うので退職代行サービスで辞めるのは難しいからです。

職業別退職代行サービス利用者ランキング

お次は職業別の利用者ランキングです。

職業別退職代行サービス利用者ランキング

1位: 営業・企画 16.2%
2位: 建設・土木・現場作業 10.2%
3位: 製造(工業製品) 8.0%
4位: 配送・ドライバー 7.8%
5位: 接客・販売(コンビニ・スーバー等の小売店) 5.8%
6位: 製造(その他) 5.8%
7位: 接客・販売(カフェ・飲食) 5.6%
8位: システムエンジニア 4.6%
9位: 接客・販売(その他) 4.2%
10位: 事務 3.5%
11位: 接客サービス(クリーニング・ガソリンスタンド・警備員) 3.3%
12位: ピッキング・軽作業 2.9%
13位: 介護士 2.7%
14位: コールセンター・テレアポ 2.7%
15位: クリエイター・ライター 2.6%
16位: 製造(食品) 2.6%
17位: 清掃・客室清掃 1.8%
18位: 調理師・栄養士 1.3%
19位: 接客・販売(アパレル・家具店等の販売店) 1.3%
20位: 接客サービス(パチンコ・カラオケ・その他レジャー) 0.9%
21位: 講師・インストラクター 0.9%
22位: その他教職員など 0.7%
23位: その他 0.7%
24位: 接客サービス(その他) 0.7%
25位: 看護師 0.5%
26位: 接客サービス(ブライダル・宿泊施設) 0.5%
27位: 公務員 0.5%
28位: 医療事務・医療関係 0.5%
29位: 保育士 0.4%
30位: 美容・エステ・ネイル 0.2%
31位: 動物看護 0.2%
32位: 歯科助手・衛生士 0.2%

(退職代行のトリセツ)

5位までで全体の48%を占めています。どういった相関があるかまでは分かりませんが、上位の職業ほど自分で退職を切り出し難い何かがあることは確実です。

就職活動や転職活動をする際にも参考になりそうなデータです。

退職代行サービス利用者の退職理由ランキング

最後は退職代行サービス利用者の退職理由ランキングです。

退職代行サービス利用者の退職理由ランキング

1位:精神的にきつい (23.7%)
2位:体調不良(精神的)(17.3%)
3位:人間関係がつらい(7.7%)
4位:パワハラ(7.5%)
5位:仕事についていけない(6.2%)
6位:他にやりたいことを見つけた(6.0%)
7位:体調不良(肉体的)(5.1%)
8位:労働条件が不満(5.1%)
9位:自分の能力を活かせない・仕事に向いていない(4.2%)
10位:仕事がつまらない(興味が持てない)(4.0%)
11位:社風が合わない(3.1%)
12位:体力的にきつい(2.4%)
13位:給料が不満(2.0%)
14位:やる気がなくなった(2.0%)
15位:会社への将来の不安(1.8%)
16位:介護・看護(0.7%)
17位:その他ハラスメント(0.4%)
18位:その他(0.4%)
19位:結婚(0.2%)
20位:セクハラ(0.2%)
21位:出産・育児(0.2%)

(退職代行のトリセツ)

やはり退職代行を使うだけあって、上位は精神的に病んでいる人が占めていますね。

上位にランクインしている理由で退職を検討している人は退職代行を使った方が良いとも読み取れます。

まとめ

今回の調査で分かったことは、退職代行は今や退職者の3~4人に1人は使っていて、ほぼ市民権は得ていると言って良いでしょう。

さらに、退職代行を使っている人の内、4割近くが入社数年目の若手社員という結果です。30歳以上などのある程度の年齢までいくと役職に就いているので退職代行でさっと辞めにくいものと推測できます。

20代で退職代行を使うか悩んでいる方は退職代行を使ってみても良いのではないでしょうか。

日本人によくある気質ですが、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というやつです。

退職代行の選び方については別途記事を作成していますので読んでみて下さい。
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