退職あれこれ PR

ベテランが辞める会社はマイルドブラック企業です【13年勤めた実体験ベース】

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ベテランがドンドン辞めていってしまう会社があります。

そんな会社に在籍していて大丈夫か気になりますよね。

当記事ではベテランを辞めさせてしまう会社がどんな会社なのかを解説します。そのような会社に向いている人、向いていない人についても書いてますので最後まで読んでみて下さい。

当方はいち個人ブログということで立派な統計情報などは所持しておらず、私個人の経験から書かせていただきますのであくまで一例として受け取って下さい。また、ベテランの定義は勤続10年~15年程度として書いてます。

なぜベテランが辞めるのか

ベテランと言えばその会社で多くの関所を突破、修羅場を乗り越え生き残った人たちです。10年や15年生き残ったならそのままの勢いで定年までいきそうですがなぜ辞めてしまうのでしょうか。

私や同年代で辞めた知り合いを例にとって理由を挙げてみます。
個人的な理由を除外すると下記の通りです。

10年~15年勤務していて辞めた理由

・30歳を過ぎて福利厚生に大きな不満が出てきたから
・力量以上の仕事をさせられていたから
・「出世=地獄に自ら飛び込む」感覚しかなかったから
・長時間労働を改善する気配が感じられなかったから

大きく括ると「体質が古い」「施策が基本後手に回っている」これに尽きます。

それでは各々説明します。

30歳を過ぎて福利厚生に大きな不満が出てきたから

例えばですが、私のいた会社は借り上げ社宅制度が有り、20代まではアパートの料金を会社が9割負担してくれていました。

つまり、家賃6万円のアパートであれば会社が54,000円を負担し、自分は6,000円払えばよかったのです。

なので20代の頃は余裕のある生活を送ることができていました。

しかし30歳以上になると何故か借り上げ社宅の負担割合が半々になります。

大体30歳以上になると役職に就く人が多くなり給料が上がっているためこのような規則を作ってるのだと思われます。ここまではしょうがないと割り切れます。生活は送れますから。

ここからが重要で、家やマンションを買うと住宅補助に切り替わるのです。この住宅補助が月々3,000円。家のローンが月々100,000円だと、雀の涙にしかならない。

私なんかは役職者だったものの、給料から固定費を除くと最後に残るお金は新入社員以下になりました。情けない。

30歳を超えてくると結婚して、子供ができて、家やマンションを買う人が多いと思います。そうやって支出が増える中で初めて福利厚生の手厚さが重要になってきます。

20代では気付かなかった福利厚生の粗末さが、支出の多くなる30代になって明確に浮かび上がってくるのです。

ちなみに住宅補助が少ない理由を会社に聞くと、住宅補助規程が作られたのは戦後間もない頃だったそうです。その時、会社は小さかったので社員は本社の近くの実家から通うことを想定しており、社員が家やマンションを買うことを想定していないというものでした。要するに、会社が小さい頃に作った規程を延々改訂していないわけです。

私の例えでは住宅補助の話をしましたが、そこかしこの会社で福利厚生を大昔の規程からなかなか改訂せず、社員に還元できていないところはあるでしょう。

また、福利厚生について文句を言わせない「俺たちもそれで何とかしたんだから、お前らもそれで耐えろ。」といった体育会系の社風も原因ではあります。

力量以上の仕事をさせられていたから

大体新卒から10年~15年勤続者の上の世代はいわゆる氷河期世代です。この氷河期世代の採用を会社が渋ったため、上の世代が不在、空白でした。

そうなるとどうなるか。
空白の上下の世代にしわ寄せが来ます。

上は下に押し付けることができますから、厳密には空白世代の下の世代にほとんどの負担が来ます。

例えば、30歳ぐらいなら本来はせいぜい主任や係長クラスの仕事で済むところを課長クラスの仕事をバリバリやらされます。

出世欲バリバリの野心の塊みたいな人には良いかもしれませんが、大体は能力以上の仕事をやらされると大きく疲弊します。

「出世=地獄に自ら飛び込む」感覚しかなかったから

これは前項と通ずるところがあります。

氷河期世代の採用を渋ったことで当然その上の世代にも負担は掛かってます。

私の会社では、40代後半から50代前半の管理職が複数の部署を兼任するのが当たり前でした。当人たちはいつも仕事に追われていて余裕なんかあるわけもなく辛そうな表情で仕事をしています。

家庭崩壊なんてのも割と当たり前です。相当パートナーに理解がないと私生活もやっていけません。

そんな上役達の姿を見て「出世したいと思わない」状態になってしまいます。

長時間労働を改善する気配が感じられなかったから

最近では働き方改革で時間外労働の上限規制が変わったものの、そんなもの知ったこっちゃない精神が会社に蔓延っていました。

会社として建前上は残業を押さえるよう指示だけはしてきます。しかしあの手この手で抜け道を作ってサービス残業を強いてきます。

私の場合は、勤怠記録が残らないよう定時が過ぎたら勤怠カードを切ってパソコンを切り
派遣さんが使っていたパソコンを使うよう命令されました。

他にも勤怠記録が残らない予備のモバイルパソコンを使わされる人がいたりと滅茶苦茶です。これを会社が黙認しているわけです。

要するに、会社にしがみつくことしかできない人の足元を見て堂々とコンプライアンス違反をしてくるのです。

一部上場企業でこれです。中小企業ならもっと酷い状況だと思います。

ベテランが辞める理由から分かる「ベテランが辞める会社の特徴」

前項でベテランが辞める理由を実体験ベースで説明しました。

そこから自ずとベテランが辞める会社の特徴が浮かび上がってきます。

一例として眺めてみて下さい。

ベテランが辞める会社の特徴

・福利厚生の充実に消極的
・福利厚生への文句を言わせない体質
・氷河期世代の採用を渋り、その後の対策を講じてない
・出世することに魅力を感じさせてない
・コンプライアンス違反上等

完全なる超絶ブラック企業というわけではなく、強いて言えばマイルドブラック企業といったところでしょうか。

20代の頃には気付かなかったことが、30代になり仕事と私生活の両方で責任を負うようになって初めて気付くブラック加減です。

というわけで、マイルドブラック企業が「ベテランが辞める会社」であると当記事では結論付けてみます。

超絶ブラック企業はベテランどころか新入社員もバリバリ辞めていきますからね。

ベテランが辞める会社に向いている人

物は言いようですが、ベテラン社員が辞めるということはその下の世代にとってはポストが空くことになります。

出世欲バリバリの人にとってはラッキーとしか思えないかもしれません。

一方、ぼちぼちで良い人にとっては地獄です。

ベテランが辞める会社に向いているのは、出世欲バリバリの人。

ぼちぼちで良い人は、早めに退職を検討した方が良いです。

会社を辞めるなら当ブログで退職術を色々語ってます

もし今の会社を辞める決心が付いたものの退職を会社に切り出せない場合は退職代行を使って下さい。選び方は別途記事を書いています。

退職代行業者の選び方を解説【3つに絞りました】

尚、当ブログは退職代行に関わらず色々な退職術を書いてますので記事一覧から興味のある記事を読んでみて下さい。