退職あれこれ PR

退職後、元いた会社の人間関係はどうなるか?【社会人の人間関係論】

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

会社を退職した後の同僚との付き合いがどうなるか気になる人がいると思います。

しつこく付きまとわれるのか、一方で全く連絡を取らなくなるのか。

この記事を書く上でネット上で同じようなことを書いているサイトを数十個読みましたところ、ケースバイケースではあるものの大体の法則性があることが分かりました。

即日退職した私の体験談なんかも語りながら、退職後の人間関係について調査した内容を凝縮してお送りいたします。

私の体験談:10年以上勤めていても退職したらあっけないもの

まずは私の体験談を書いておきます。
さっさと結論を知りたい人は読み飛ばしてもらって大丈夫です。

体験談を語る上で退職時の私のスペックを記載しておきます。

退職時の私のスペック

・同じ会社で勤続13年

・社員数3000名の会社

・会社の部署は200箇所以上

・13年間で10部署を異動

・携帯電話の登録は500件以上

・ほとんどの人に挨拶も無く急に会社を去った

長時間労働や上司に監視されているのが嫌で、且つ独立したい欲が湧いて夜逃げのようにさくっと会社から去りました。

元々、人間関係リセット症候群持ちだったので人間関係が切れる切れないは割とどうでも良かったです。

人間関係リセット症候群とは
ストレス等により今まで築いてきた人間関係を全て投げ出してしまうこと

携帯電話の登録先は500件以上だけど退職したら


13年も働いてあちこち異動していると知り合いが山のように増えます。

携帯電話の登録先は500件以上、仕事だけでなく一緒に飲みに行った人たち、遊んだ人たちも沢山いました。

しかし、退職してからも付き合いがあるのは片手で数えられる程度です。

しばらくは孤独感が湧いて出てくる


会社にいたころは嫌になるぐらい人との付き合いが多く、接客業でもないのに毎日数十人と話すことが当たり前の仕事でした。

管理職だったので、人と話して調整することが仕事の核だったわけです。

それが、退職をしたら一切人と話すことが無くなったのでストレスから解放されたと同時に
最初の数か月は孤独感や不安感が湧いてきました。

ちらほら連絡をくれる人はいた


急に私が辞めたものですから、事情を聞きたいとか挨拶したいとかでちらほら電話をくれる人はいました。

ただ、そこで大体は終了でその後に関係が続くということはありませんでした。

退職後も関係が続いているのは仕事の現場作業員の人で仲の良かった釣り仲間や、協力会社で「〇〇会」といったグループを作って度々プライベートでレーシングカートやボウリング、飲み会をして遊んでいた人たちぐらいです。

退職後も関係が続いた人たち

・仕事の現場作業員で仲の良かった釣り仲間

・協力会社の友達グループ

仕事のみで繋がっていた人との縁は基本切れる

基本的にはプライベートでも付き合いがあろうと何回も飲み会に行こうと、
仕事の繋がりが根本にあれば、会社を辞めたら縁は切れていきます

その理由は下記の通りです。

退職したら縁が切れる理由

どちらか、若しくは双方が「仕事上」仕方なく付き合っていただけ

共通項であった「仕事」が無くなり、話題が無くなる

どちらか、若しくは双方が「仕事上」仕方なく付き合っていただけ

例えば会社の飲み会やゴルフにしても、参加者全員が「行きたい」と思っていることは稀です。

誰かが「行きたい」と思ってても、誰かは「行きたくないけど付き合い上仕方なく行く」ことはよくあることです。

上司が部下を誘う場合、部下は気を遣うため行きたくないことが多いです。

逆に部下が上司を誘う場合は上司が奢る場合が多いので本音では「嫌だな」と思う上司もいたりします。

上司は行きたくないけど部下の愚痴を聞くため、部下は行きたくないけど上司に逆らえないから行くなんていう誰も得をしないケースもあったりします。

仕事での付き合いというのは、ある程度誰かの我慢の上に成り立っているものなんですね。

共通項であった「仕事」「会社」が無くなり、話題が無くなる

上で述べた飲み会のケースで、全員が満場一致で「行きたい」と思っているケースもあります。それで楽しい飲み会になって、この人達とは退職後も付き合いが続くのかなと思うのであれば、それは違います。たいてい縁は切れると思って下さい。

というのも、その飲み会の根幹にあることは「仕事」「会社」であり、出てくる話題も大方は仕事に関わりがあるはずです。

取引先やその飲み会に出席していない人の悪口で盛り上がる、上司が仕事論を部下に押し付けるなどがほとんどではないでしょうか。同期同士で飲んでいたとしてもやはり根幹にあるのは「仕事」「会社」であることは変わりません。「会社」にいるあの人が好きだとか嫌いだとか、そんなところです。

それが退職すると、共通の話題のほとんどが無くなるのです。仮に退職後も縁があって元いた会社の飲み会に行っても「アウェー感」が半端無くなってきて次第に行かなくなりますし、誘われなくもなります。

「仕事」「会社」の共通の繋がりがあったからこその付き合いだったわけです。

「仕事」や「会社」が根本にある人間関係の具体例を挙げておきます

分かりやすく「仕事」や「会社」が根本にある人間関係の具体例を挙げておきます。

仕事・会社のみで繋がっていた人とは例えばこんな人達

 

・仕事の連絡のみで繋がっていた人

・仕事上で自分を助けてくれた恩のある人

・飲み会で仕事の愚痴を言い合っていた人

・仕事の延長線上でプライベートでも付き合いがあった人

・度々仕事の研修で会い、切磋琢磨していた同期

それぞれ解説していきます。

仕事の連絡のみで繋がっていた人

これは言わずもがな、仕事上でのやり取りのみで人間関係が構築されていた人たちです。

退職後は、いの一番に関係が無くなります。

ルーティーンで毎日会話していた人、電話していた人も、一生話さなくなります。

仕事上で自分を助けてくれた恩のある人

自分を助けてくれた恩のある人も、それが仕事とは関係のないところで助けてくれたのであれば一生大事にしたいし縁は切れないものです。

ただし、やはり根幹に仕事があった場合は、どんなに大きい恩でも関係は薄っぺらいものです。

助けてくれた人もあなたを大事にしているから助けたというより、仕事上助けなければいけなかったとか同じ会社にいるあなたにベットしていただけというのもよくあるパターンです。

幾ら恩のある人でも、根幹に仕事があれば退職すると縁は切れます。

度々仕事の研修で会い、いつも切磋琢磨していた同期

新卒入社の場合、入社早々に新入社員研修があったり、その後も度々何らかの研修で会い仲を深めていきますよね。

たまに会ったら自分が何の業務をしているとか、職場でこんなことがあったとか言い合うのは楽しいものです。

ただしこれも根幹には仕事・会社がある上で成り立っている関係です。

退職したら縁は切れます。

飲み会で仕事の愚痴を言い合っていた人

飲み会で仕事の愚痴を言い合うというのはよくある光景です。

愚痴を吐き出したら気分がラクになり次の日からまた頑張ろうという気にもなりますよね。

ここで考えたいのが、愚痴は愚痴でも仕事の愚痴であるところです

仕事の愚痴を言い合っていた中は、当然退職して共通の仕事が無くなったら愚痴の言い合いはできません。

こういった仲も、退職したら真っ先に縁が切れます。

仕事の延長線上でプライベートでも付き合いがあった人

既に述べた飲み会やゴルフだけでなく、釣りやボウリングなど、会社に居ると色々なお誘いがあるものです。

そこで仲良くなったとしてもやはり退職すると縁は切れます。

仕事が根幹にある場合はどうしても共通項が仕事・会社になるので薄っぺらくなるのです。

ただし、次項で述べる条件を満たした場合は例外で、退職後も関係が続いていく可能性が非常に高くなります。

退職後も関係が続くには条件がある

前項で述べたこととは逆に、下記の条件を満たしている場合は退職後も関係が続く可能性が高いです。

退職後も関係が切れない条件

①プライベートでの付き合いがある

②仕事以外の話題で共通項がある

③一方でなく、お互いに誘い合っていた

④その結果が楽しかった

この4つの条件を満たしている場合は退職後も付き合いは続くと思って良いです。

①プライベートでの付き合いがある

いくら仲が良くても、会社内だけでの付き合いの場合はその程度の関係です。

仲が良ければプライベートでも遊ぶようになるのが自然です。

ただしプライベートで遊ぶ=仲が良い、とはいかないところに注意が必要です。

上でも述べましたが、どちらかが仕方なく付き合っている可能性があるからです。

②仕事以外の話題で共通項がある

分かりやすいのが、共通の趣味があることです。

価値観が似ていて一緒に街をブラブラするだけでも話題が尽きないとかもそうです。

こういった人は仕事を超えて付き合える仲になってきます。

③一方でなく、お互いに誘い合っていた

ミソとなるのが「お互いに誘い合っていた」仲であるかどうかです

いくらプライベートの付き合いがあっても、いつも片方が誘っている場合は
誘われている側はそんなに相手のことを良く思っていない場合があります。

④その結果が楽しかった

これも重要です。

誘い合っていて楽しくないということはあまり無いかもしれませんが遊んでても別れ際はなんだかしっくり来ない遊び相手っていませんでしょうか?

私の場合よく遊んでいた同期がいましたが、遊び終わる頃にはちょっとした価値観の違いなどに少し相手にイライラし1~2か月はもう会わないで良いかなと思いつつ、また数か月後にはなんだかんだで遊んでいることがありました。

この人とは退職後は会わなくなりました。

遊び終わったあとに楽しさが残る相手である必要があります。

また、上記では書きませんでしたが、さらに関係が強固になるのが④「家族ぐるみの付き合いがある」です。ここまで来るとそうそう関係が切れることは無いです。

まとめ

退職後の人間関係について疑問は解消されましたでしょうか。

世の中には40年勤めあげても会社を辞めたら何も残らなかったなんて人が大量にいますからね。

どれだけ「仕事関係なくお互いに誘い合える仲」を増やせるかが、退職後も友人関係を続ける肝となります。