社会人になると大勢の前で何かをする機会が多くなりますよね。朝礼とか会議とかプレゼンとか何かの集まりの司会とか。もう色々あります。
そんな時に下記のような症状になったことはありませんか。
・頭が真っ白になる
・息が詰まって話しにくくなる
・手や足や顔面が震える
・ホワイトボードに書こうにも震えて書けない
・乾杯の挨拶で手が震えてコップが持てない
・脇汗ドバーで気持ち悪い
私は全部経験があります。
人前で何かやるイベントが決まった瞬間から超絶憂鬱な毎日が始まるのも「あるある」かと思います。
こんな私でもあがり症の恐怖から無縁となった方法がありますので紹介します。
あがり症を治したいならインデラルを病院で貰って飲んで下さい
早速結論を言います。
心療内科や精神科を予約し、「あがり症を治したい」と言って、インデラルという薬を貰って下さい。
ジェネリックでプロプラノロールという薬を処方されるかもしれませんが、効果は全く一緒なのでそれでもOKです。
で、緊張が予想される場面の1時間前にインデラルを飲む。
すると全く緊張せず、平常心で乗り切ることができます。正直、誰しもその効果にビビるはずです。
今までの自分の失態はなんだったのか、なぜこの薬の存在を知らなかったのか、と後悔が押し寄せてくるレベル。
私は仕事での発表は勿論、結婚式のスピーチや昇格試験の面接も全てインデラルを飲んで成功させてます。
上司や周囲からは発表が大得意という評価を貰っていたのが笑えます。こっちは薬飲んでるっつーの、と思いながら「いやいやそんなことないですよ(笑)」と謙遜してました。
まあそれだけ効果があるということです。
尚、根治するわけでなく1錠飲むと半日緊張しなくなるというものです。一時的な効果ですので勘違いしないように注意して下さい。
この項のまとめ
・病院に行ってインデラルを貰う
・服用の効果は絶大
・インデラルはあがり症を根治するのではなく一時的な効果のみ
あがり症を治すインデラルってどんな薬なの
私は医者ではないので細かい話は抜きに、
簡単に言えば脳に作用して副交感神経の活性化を抑える薬です。
素人なりに分かりやすく説明してみます。
そもそも緊張するメカニズムは
恐怖を感じる場面に遭遇する
↓
脳が「逃げろ」と体全体に命令する
↓
心臓の鼓動を速くする、筋肉を緊張状態にする、思考力を低くする
↓
逃げる態勢完了
となっているのです。
いや逃げるも何も、今から発表しなきゃなんねーのよ、と思いますよね。
しかし残念ながら、脳はあなたの恐怖を感じ取って「逃げることに最適な体」を作ってしまうのです。この脳の不器用さにはちょっと腹が立つところです。
で、この流れの中でインデラルは何をするかと言うと
脳が「逃げろ」と体全体に命令するのをやめさせてくれます。
「逃げなくて良いんだよ、今は普通で良いんだよ」と、脳に直接話しかけてくれる薬なわけです。人間で例えるとすっごい優しい奴。
ちなみに発表の場面だけでなく通常時でも、飲むと小さい緊張さえも無くなるのでかなり冷静に仕事を進めることができます。一切動揺しなくなるんですよね。
だから私の場合は発表関係なく冷静でいたい状況でも飲んでたりしました。
インデラルは本来不整脈や片頭痛の治療に使われるのですが、あがり症界隈では「神の薬」と言われ、心療内科ではあがり症と言ったらまずインデラルを処方されます。
ちなみに気管支にも作用するようですので、喘息持ちの方は要注意です。
薬の詳しい情報は下記のサイトを読んでください。
おくすり110番
副作用についてですが、少なくとも私は何も起きませんでした。
長期服用も特に問題があるような情報は無いです。医者に聞いても、毎日1錠程度なら問題無いと言われます。
飲み過ぎると徐脈になるなんて話はネットにありました。
インデラルはネット通販でも買えますが、なるべく医者を通した方が良いでしょう。保険が利くと数百円で大量に入手できますし。
この項のまとめ
・インデラルは脳に「緊張すんな」と伝える薬
・服用すると普段の仕事でも冷静でいられるようになる
・気管支系の病気がある人は服用しない方が良い
インデラルに頼らないあがり症の克服方法はあるけど根治は難しい
インデラルなどの薬に頼らず、自力であがり症を克服する方法は世に沢山あれど、根治は非常に難しいと考えてます。
あがり症発生のメカニズムは諸説あるなかで、一般的には内向的な性格特性とトラウマが要因になると言われています。内向的な性格で過去に発表などで失敗をしているとあがり症を発症する確率が高くなるということです。
あがり症を根本から克服するには「内向的な性格」を「外向的な性格」にし、過去の失敗を失敗談でなくただの記憶にさせる必要があるわけです。
これが容易にできるかどうか、ある程度の人生経験がある人には分かると思います。相当難しいでしょう。内向的な性格というのは遺伝的要因も多分にあります。
また、「場慣れ」で克服できるという人もいますが、これは半分正解で半分間違いだと考えてます。
というのも、「場慣れ」については私の経験から下記のような法則を見付けたからです。
・場慣れした同じタイプの場面でないと結局緊張してしまう
・定期的に人前で喋らないとすぐに元の状態に戻る
例えば私の場合だと、ある職場で毎日朝礼で50人の前で喋る機会がありまして、最初はボロボロでしたが1年も毎日喋ってると流石にスラスラ喋ることができました。
「おお、これはあがり症克服したか!?」と思っていたのですが、会社の重要なイベントの中、役員が大量にいる前で発表したら緊張しまくって散々な結果になりました。人数的には同じような環境だったものの、私が場慣れした朝礼には「会社の偉い人達はいなかった」のと、「朝礼とそのイベントでは話す内容が違い、求められる話し方も違った」ことが原因と考えてます。
「人前」と一括りにしても色々パターンがあるわけです。
そして職場を異動して数年はあまり人前で喋る機会が無く、久しぶりに数十人の前で喋る機会があった時もズタボロな結果になりました。期間があくと「場慣れ」した体が元に戻るんです。
1年間50人の前で毎日話し続けたのに、根本的に克服できてないんですよね。
これを一般化するのは強引かもしれませんが、ほとんどのあがり症の人が当てはまると思います。
よく司会者や芸人があがり症を克服したと言いますが、それは人前で喋る行為を仕事でやっていて「あらゆる発表パターン」を「継続して行っている」から可能なことで、
たまにしか人前に出ない人に、あがり症の根本的な克服は無理ゲーだと思います。
根治には、それこそ最初に言った通り、性格を変え、トラウマを消し去ることが必要です。
この項のまとめ
・あがり症の根治は困難を極める
・「場慣れ」は同じ場面タイプじゃないと発揮されない
・定期的に発表する機会が無いと元に戻る
インデラル服用の短所
一応、インデラル服用の短所を書いておきます。
インデラルは飲んでから1時間後に効果が出てきますので、常時服用していない限りは
いきなり緊張する場面に放り込まれると手も足も出ないということです。
私の場合、過去に事務所で仕事をしていたら急に会社役員や部門長が5人ぐらいゾロゾロ来て、ある件について私に説明して欲しいと言われ、説明しましたが極度の緊張でボロボロになりました。(説明する準備すらしていなかったこともありますが。)
インデラル服用でのあがり症対策は、予定外の発表場面に弱いのです。
急な場面に対する予防法として、毎日飲むのもアリですが、効果は半日なので要注意です。
毎日2錠飲みたいなら医者に確認を取って下さい。
この項のまとめ
・インデラルは服用1時間後に効くので、急な場面には対応できない
・常時服用は医者に相談する
そもそも論:薬を飲まなきゃできない仕事は辞めた方が良い
ここまでインデラルの効用を書いておきながら元も子もない話をしますが
そもそも薬を飲まないとできない仕事を続けることには疑問があります。
私は長いことインデラルで発表の場面を上手くかわしてきましたが、結局その仕事は辞めて、一切発表の機会が無い仕事をするようにしています。
インデラルを飲まないとズタボロになるような場面が多々あり、結局それって自分の性格や体質に向いてない仕事なんだなと考えるようになったからです。
鞄の中にインデラルが無いと不安だという状態にもずっと疑問がありましたし、薬が少なくなると「心療内科を予約しないと~」とソワソワしてたりもしました。
薬が悪いということではなく
自分に向いてない仕事を薬を飲んでまでやる意味とは?という話です。
あがり症の方で既に中年になってたり、結婚して子供もいる人は簡単に辞める選択は取れないでしょうが、20代で独身の人だったら、さっさと仕事を変えた方が良いと提案させてもらいます。
そうしないと、あと40年ぐらい向いてないことを続けることになります。
この記事を読みに来た方は100%あがり症だと思いますが、薬を飲んで仕事を続けるか、薬を飲まないでもできる仕事をするか、よく考えた方が良いと思います。
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