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「会社に明日から行かない」を可能にするには【知識とノウハウまとめ編】
「会社に明日から行かない」を可能にする上で
退職手順や法律知識が必要なのは説明しました。
さらには寸前でビビって後ずさりしないように
6つの心構えというものが必要になってきます。
例えばあなたはどのくらいのレベルで会社を辞めたいでしょうか?
- 会社からの信用や人間関係を犠牲にしてでもすぐに辞めたいのか
- 会社からの信用と人間関係はキープしておきたいのか
その度合いによって
- 即日退職をするべきか
- 円満退職を目指すべきか
が変わってきます。
この場合
会社からの信用や人間関係を犠牲にしてでもすぐに辞めたいのであれば
↓
即日退職
会社からの信用と人間関係はキープしておきたいのか
↓
円満退職
となります。
この記事ではまずあなたが本当に
「会社に明日から行かないこと」を選択するべきか今一度クリアにし
それでも「会社に明日から行かない」ことを目指すという場合に
必要な心構え6点を解説していきます。
うつ症状などが出ていて体が十分に動かない人は自力で即日退職するのは無理です。即日退職戦法は相応にエネルギーを必要とするからです。うつ症状が出ていると普通の退職でさえもキツイと思いますのでおとなしく退職代行業者なり弁護士に頼った方が良いです。
①即日退職で犠牲にするものは3つある
「会社に明日から行かない」を実行すると犠牲にするものがあります。
上記でも触れましたが大体下記のようなものです。
即日退職で犠牲にするもの
①勤めていた会社からの信頼
②取引先との関係
③職場の同僚との関係
この3つを捨て去る覚悟があってこそ「会社に明日から行かない」は成立します。
明日から急に会社に行かないのにこの3つも救いたいのは少々無理があります。
即日退職はほぼ間違いなく会社と同僚を敵に回すからです。
逆に下記に当てはまる場合は円満退職を目指した方が良いです。
円満退職を目指した方が良い人
①次の仕事で今の会社や取引先と繋がる可能性が有る
②職場の同僚と関係を続けていきたい
「会社に明日から行かない」を選択することは
①勤めていた会社からの信頼、②取引先との関係、③職場の同僚との関係
は捨て去るものと覚えておいてください。
この3つを捨て去る覚悟が無いと即日退職は無理です。
②退職したい度合いをよく考える
「会社に明日から行かない」をやる上で
自分が会社を辞めたい度合いを客観的に把握する必要があります。
漠然とした気持ちで「会社に明日から行かない」をやると後悔しますから。
早速ですがあなたはどのくらい会社を辞めたいでしょうか。
下記の3つのうちで考えてみて下さい。
① 漠然と辞めたい気持ちはあるがなんとなく働き続けている
② もう辞めるつもりだが退職を言い出せずズルズル後回しにしている
③ 今すぐにでも辞めたい、若しくはもう辞める準備を進めている
①は世の中のサラリーマンの結構な人数が当てはまると思います。
なんとなく毎日シンドイから辞められるもんなら辞めたいが
辞めるほどの一押しがない状態ですね。
②は気持ちが既に会社に無いのに、最後の一手が打てずダブついています。
この状態で働き続けるのは少々辛いですね。
③は非常に即日退職向き。
自分がどのレベルにいるのか把握してもらった上で
あなたにしてもらいたいことがあります。
①と②の人には「会社を辞めたい理由」と「会社を辞めたくない理由」
を紙切れかノートに分けて書き連ねてみて下さい。
量的、質的に「会社を辞めたい理由」の比重が高いのであれば
あなたは本当は「③今すぐにでも辞めたい」にいるべき人のはずです。
別に退職を後押ししているわけではないです。
①と②の人で辞めたい理由の比重が高い人は
自分を誤魔化して毎日を過ごしている可能性が高いです。
恐らく会社を辞めたくない理由は「転職が面倒だから、収入が落ちるから」程度のことでしょう。
「会社を辞めたい理由」が「会社を辞めたくない理由」に勝っているのに
これ以上その会社で働き続けても辛いだけだし
正直そんな気持ちで働いていては出世もし辛いでしょう。
また、ロジカルに考えれば「辞めてはいけない理由」を一つ一つ潰していけば
その会社は辞められるはずです。
逆に、「辞めてはいけない理由」が圧倒的に勝っている人は
「辞めたい理由」を一つ一つ潰した方がラクだと思います。
③の人も同様に紙切れかノートに
「会社を辞めたい理由」と「会社を辞めたくない理由」を書いてみて下さい。
「会社を辞めたい理由」が勝つと思いますが
実際に書いたことを何度も見返すことで堅い覚悟ができるはずです。
また、実際に即日退職を実行する際にはビビる可能性がありますが
その時もこのメモ書きを見ることでビビり状態を解消できます。
③社会人のマナー・常識は捨てる
こと「会社に明日から行かない」を検討する場合において
社会人のマナーと常識は絶対に捨てなければいけません。
持ち続けると自分が辛くなります。
というのも「会社に明日から行かない」は社会人のマナーも常識も捨て去った方法だからで
変にこの概念を持ち続けると強烈な自己嫌悪に陥ります。
また、普通の退職をする上でも自分の意見を押し通したいなら
やはり社会人のマナーと常識は一旦脇に置いてください。
例えば上司にしっかり退職の申し入れをして
「できる限り早く辞めたい」と伝えても
「社会人のマナーとして、常識として、辞めるのは来月にしなさい」
と言われてしまいます。これは実際に私が言われたことです。
ですからあなたは社会人のマナー・常識ではなく
あくまで法律を優先して考えてください。
法律にさえ引っ掛からなければあなたの主張に文句を言われる筋合いはないのです。
上司や周囲から社会人のマナーとか常識とか言われる時があったら
「それどこの条文に書いてます?」と言ってください。
社会人のマナーとか常識とかで押し通してくる人は
大体法律をろくに勉強してませんから
このサイトで勉強している人にとっては敵ではありません。
④会社のこと・同僚のことは考えない
「会社に明日から行かない」方法を取る場合に
会社や同僚に迷惑が掛かることを気にする人がいます。
これは気にしなくて大丈夫です。
あなたが退職を選択した時点で会社も同僚も十分迷惑しているからです。
それが数か月先なのか今日なのかの違いです。
むしろ今日いなくなった方が色々とスッキリすると思います。
あなたが仮に5年以上勤めていた人ならば
会社としてはあなたが相当な窓際族でない限り絶対に手放したくないはずです。
それまで育ててきたコストというものがあるからです。
会社からして退職されるのは超迷惑です。
同僚としても、遅かれ早かれ自分にもしわ寄せが来ると思ってますから
表面上は取り繕ってても「うわあいつ辞めるのかよ、ちっ、面倒くせえ・・・。」
が大体の本音です。
また、会社の繋がりなど、その会社を辞めるとほとんど付き合いはなくなります。
共通の話題や趣味があって仲が良かった同僚であれば別ですが
そういう同僚は逆にあなたの退職を応援してくれるかもしれません。
応援してくれないならそこまでの関係だったということです。
社会人の人間関係などそんなものです。
⑤辞めると決めた会社に居ることは無駄
円満退職か即日退職か迷う人は多いと思います。
私も一時非常に迷いました。
しかし辞めると決まってから「最終出勤日までこの会社に居る意味って何だ?」と考えた時
自分にメリットが無いことに気付きました。
ネットで「退職日まで 居辛い」とかのキーワードで検索すると
ほとんどのサイトで
・会社への恩返し、礼儀
・最後にスキルを身に付けるチャンス
と無理な論法で説得しに掛かる記事が多く、気持ちが悪くなったのを覚えてます。
冷静に考えて下さい。
当分先の最終出勤日まであなたが居なければならない理由は
主に会社の引継ぎや取引先との挨拶を済ませることです。
これは会社の都合であって、あなたの都合ではないです。
あなたは退職を決意した時点でサッといなくなれれば良いなと思ってませんか。
それ普通です。
私も体験したのですが、非常に居辛いですよ。
あからさまに冷たくしてくる同僚も出てきます。
凄く嫌な気分になります。
みんな法律を知らないから
若しくは社会人マナーを優先してアホみたいに我慢しているのです。
こっちは今すぐにでも退職したいのに
なんで会社都合で待たなきゃダメなのよって話です。
「それどこの条文に書いてますか?」ってまた言いたくなります。
別記事で何度も言ってますが
法律では退職申し入れから14日間で辞められます。
(厳密には給与支払形態によって違います。)
その間、有給休暇を取れば会社には行かなくていいです。
そこをよく思い出してください。
辞めると決めたからには
その会社に居る期間はあなたの人生の貴重な時間を会社にプレゼントしているのです。超絶無駄です。
⑥退職に躊躇するなら会社で受けた苦痛を思い出す
いざ退職しようと思っても
本当に良いのか、後悔しないかなと躊躇する人が大量発生します。
特に退職の中でも「会社に明日から行かない方法」を取る人は
円満退職でなくて良いのか?大丈夫か?と不安になること必至です。
そんな時はぜひ、会社で受けた苦痛を思い出してください。
ノートに書き出しておくのが効果的です。
躊躇した時はすぐに「会社で受けた苦痛を書き出したノート」を引っ張り出して
読んでみて下さい。
怒りがみるみる湧いてきて、不安や躊躇などなくなりますから。
「こんな会社、明日からいかねえわ!!!」となりますよ。
まとめ
わかりやすくまとめておきます。
①即日退職で犠牲にするものは3つある
①勤めていた会社からの信頼
②取引先との関係
③職場の同僚との関係
この3つを捨てる覚悟が無ければ即日退職は無理です。
②退職したい度合いをよく考える
① なんとなく辞めたい気持ちはあるがなんとなく働き続けている
② もう辞めるつもりだが退職を言い出せずズルズル後回しにしている
③ 今すぐにでも辞めたい、若しくはもう辞める準備を進めている
自分がどのレベルにいるか把握すること。
また、「辞めたい理由」「辞めたくない理由」を書き出すことで
①と②の人でも③にいると分かる場合があります。
③の人は同様に書き出すことで覚悟が決まります。
③社会人のマナー・常識は捨てる
即日退職と社会人のマナー・常識は相反する概念で
両方を立てようとするのは無理です。
また、社会人のマナーと常識を優先すると
退職交渉がドンドン自分に不利に進行していきます。
捨て去って下さい。
④会社のこと・同僚のことは考えない
普通の退職だろうが即日退職だろうが
あなたが退職を選択した時点で会社も同僚も迷惑です。
言ってしまえばあなたは裏切り者です。
周囲の人はモブキャラだと思って立ち回って下さい。
あなたが主人公です。
⑤辞めると決めた会社に居ることは無駄
退職申し入れをしてから最終出勤日までの期間は
完全に会社にメリットがあり、あなたにメリットはありません。
会社に居辛いぐらいならさっといなくなりましょう。
⑥退職に躊躇するなら会社で受けた苦痛を思い出す
上司から受けた理不尽な仕打ちやパワハラなんかを思い出してください。
躊躇する気持ちなど消え失せますから。
おわりに
この記事では「会社に明日から行かない」を可能にする上で
寸前でビビらないようにする心構え6つを解説しました。
自力での即日退職は思い付きや中途半端な覚悟でやるものではありません。
知識と綿密な戦略と強い覚悟があって初めて成り立つものです。
そんなもんないけど退職したいという人は
弁護士や退職代行業者に依頼することも検討したらいいです。
※別記事で退職代行業者の選び方を解説していますので読んでみて下さい。
退職代行業者の選び方を解説【3つに絞りました】労働組合・弁護士の運営が良いです